特集 小児外科疾患に関連する症候群
Waardenburg症候群
亀岡 泰幸
1
,
花房 宏昭
2
,
大片 祐一
1
,
岩渕瀬 怜奈
1
,
吉村 翔平
1
,
渡部 彩
1
,
植村 光太郎
1
,
冨岡 雄一郎
1
,
鮫島 由友
1
,
中井 優美子
1
,
尾藤 祐子
1
Yasuyuki Kameoka
1
,
Hiroaki Hanafusa
2
,
Yuichi Okata
1
,
Serena Iwabuchi
1
,
Shohei Yoshimura
1
,
Aya Watanabe
1
,
Kotaro Uemura
1
,
Yuichiro Tomioka
1
,
Yoshitomo Samejima
1
,
Yumiko Nakai
1
,
Yuko Bitoh
1
1神戸大学医学部附属病院小児外科
2神戸大学医学部附属病院小児科
pp.454-457
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000426
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はじめに
Waardenburg症候群(WS)は,Waardenburg博士によって1951年に最初に報告された,先天性感音性難聴や虹彩・頭髪・皮膚の低色素所見などの聴覚・色素異常や,眼角開離などを主徴とする遺伝性の症候群である(図1)1,2)。これらの主要症候以外に,上肢の奇形,Hirschsprung病,先天性心疾患など多くの合併症の報告があり,症状の違いと遺伝的異質性から4つの表現型に分類されている(WS1,WS2,WS3,WS4)。 また近年,WS2とWS4における複数の原因遺伝子の同定により,WSの分類はさらに細分化されてきている。
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