特集 腸内細菌を学ぶ
小腸瘻造設または大腸欠損となった小児外科疾患患者の腸液の細菌叢・有機酸分析
金森 豊
1
,
渡辺 稔彦
2
,
矢矧 加奈
3
,
原 妙子
3
,
辻 浩和
3
,
松木 隆広
3
Yutaka Kanamori
1
,
Toshihiko Watanabe
2
,
Kana Yahagi
3
,
Taeko Hara
3
,
Hirokazu Tsuji
3
,
Takahiro Matsuki
3
1国立成育医療研究センター小児外科系専門診療部外科
2東海大学小児外科
3ヤクルト中央研究所基盤研究所
pp.182-186
発行日 2023年2月25日
Published Date 2023/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000363
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はじめに
小児外科疾患患児のなかには,小腸大量切除後に短腸症候群に陥る児が存在する。このような児の腸内細菌叢についてこれまでに多くの解析がなされてきた。われわれも20年以上前から検索をしてきたが,その特徴は偏性嫌気性菌の減少と病原性微生物の増加であった。また,このような異常を呈した患児の腸内細菌叢をシンバイオティクス療法によって改善し,児の栄養状態の改善につながることを報告してきた1,2)。
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