今月の臨床 細菌叢から読み解く女性と子どものヘルスケア
小児
小児外科と腸内細菌叢―プロバイオティクスによる治療戦略
金森 豊
1
1国立成育医療研究センター小児外科系専門診療部外科
pp.726-732
発行日 2023年7月10日
Published Date 2023/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211022
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●新生児期から手術治療を必要とする小児外科疾患患児は,腸内細菌叢をコントロールしないとかなり異常な腸内細菌叢を形成する.
●その腸内細菌叢の特徴は,嫌気性菌が減少し,好気性菌や病原性微生物が増加する傾向にある.
●有用なプロバイオティクスやプレバイオティクスを投与することで腸内細菌叢はコントロール可能であり,重要な治療法となりうる.
●今後は,年齢に相応した有効なプロバイオティクスの開発や,糞便移植などの治療法が有用かどうか検証することが重要である.
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