特集 困難をバネにする WOCケアのアレンジ術
ストーマと近接する小腸瘻の滲出液・腸液に苦慮した患者さん
加藤 好美
1
1京都府立医科大学附属病院 こども5号病棟
pp.1101-1105
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100673
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はじめに
近年,医療の進歩や社会の高齢化に伴って,70~80歳でストーマ造設術を受けるケースもめずらしくはなくなりました.高齢者では,加齢に伴って身体各器官の機能が低下しており,化学療法・放射線療法の副作用の影響などから術後合併症(縫合不全など)を併発し,ストーマケアのみならず創傷や瘻孔管理が必要となり,創傷治癒に時間を要する場合もあります.
今回,回腸導管造設術後に縫合不全を起こし,再手術で回腸導管の近くに造設された開放創(以下,小腸瘻)との管理を必要としたケースを経験しました.近接する創傷・瘻孔とストーマケアのポイントについて振り返り,報告します.
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