特集 診断困難な小児外科症例:早期診断へのポイントとヒント
術前診断が困難であった鼠径部囊胞性病変の1例
川久保 尚徳
1
,
伊崎 智子
1,2
,
田尻 達郎
1
Naonori Kawakubo
1
,
Tomoko Izaki
1,2
,
Tatsuro Tajiri
1
1九州大学小児外科
2大分県立病院小児外科
pp.1120-1122
発行日 2022年11月25日
Published Date 2022/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000288
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
陰囊~鼠径部の囊胞性疾患としては精系水瘤が多いが,囊胞性奇形腫,類表皮囊腫などの囊胞性腫瘍,単純性精巣囊胞,精巣網の囊胞変性,リンパ管腫なども存在する。精系水瘤の一部は腹腔内との連続を認め,abdomioscrotal hydrocele(ASH)として腹腔鏡下の処置のよい適応である。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.