特集 短腸症候群の診療における問題点
第118回東京小児外科研究会より
短腸症候群長期生存の1例―新生児期から壮年期にかけて移りゆく問題点―
川口 雄之亮
1
,
照井 慶太
1
,
中田 光政
1
,
小松 秀吾
1
,
柴田 涼平
1
,
吉澤 比呂子
1
,
廣川 朋矢
1
,
中谷 恵理香
1
,
菱木 知郎
1
Yunosuke Kawaguchi
1
,
Keita Terui
1
,
Mitsuyuki Nakata
1
,
Shugo Komatsu
1
,
Ryohei Shibata
1
,
Hiroko Yoshizawa
1
,
Tomoya Hirokawa
1
,
Erika Nakatani
1
,
Tomoro Hishiki
1
1千葉大学大学院医学研究院小児外科学
pp.251-255
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000068
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はじめに
短腸症候群は中心静脈栄養の発達や腸管リハビリテーションの導入により残存小腸がわずかでも長期生存する症例が増えてきている。しかし,成人期における問題点についての議論に関しては依然不十分である。今回われわれは,長期生存している短腸症候群患者の問題点が少年期,青年期,壮年期にかけて推移し,それに対応することで良好な結果が得られた貴重な症例を経験したため報告する。
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