特集 必携!外傷と外科疾患への対応
迅速な判断を必要とする疾患 小児卵巣茎捻転症例の臨床像に関する解析
笈田 諭
1
,
照井 慶太
,
中田 光政
,
小松 秀吾
,
柴田 涼平
,
川口 雄之亮
,
小関 元太
,
廣川 朋矢
,
菱木 知郎
1千葉大学 大学院医学研究院小児外科学
キーワード:
卵巣摘出術
,
茎捻転
,
卵巣捻転
Keyword:
Ovarian Torsion
,
Ovariectomy
pp.250-254
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021147511
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<Key Points>(1)女児の急性発症の腹痛・嘔吐では卵巣捻転を念頭におき、腹痛の局在と腫瘤の有無を丹念に診察する。(2)診断には画像検査が重要であり、tubal wall thickeningは有用なsignである。(3)近年は術中所見によらず卵巣を温存する術式が原則であるが、より多くの卵巣組織を残し、卵巣予備能の低下を防ぐため、速やかな診断・対応が必要である。(4)卵巣組織保存はまだ整備中の段階であるが今後検討すべき課題である。
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