特集 先天性囊胞性肺疾患診療ガイドライン
複数肺葉罹患時の外科手術の選択
渕本 康史
1
Yasushi Fuchimoto
1
1国際医療福祉大学成田病院小児外科
pp.192-197
発行日 2022年2月25日
Published Date 2022/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000048
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はじめに
先天性囊胞性肺疾患(CCLD)は発生学的背景から先天性肺気道奇形(CPAM),気管支閉鎖,肺分画症,気管支原性囊胞などに分類される。現在,CCLDに対する診断・治療ガイドラインの策定のために画像診断,病理診断,外科治療に対して検討が行われている1)。外科治療においては①乳児期の手術は有用か? ②区域切除は有用か? ③複数肺葉の罹患症例に対して肺全摘は推奨されるか? などのクリニカルクエスチョンが設定された。
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