特集 小児科医が診る神経発達症:小児科臨床と発達支援のクロスオーバー
各論 神経発達症に由来する不適応状態へのベーシックな対応
感覚過敏・鈍麻への対応
大橋 圭
1
Kei Ohashi
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科こころの発達医学寄附講座
pp.1581-1585
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002799
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はじめに
神経発達症の代表である自閉スペクトラム症(autism spectrum disorder, ASD)は,DSM-5-TR(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)によると“社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応の障害”と“行動,興味,または活動の限定された反復的な様式”により特徴づけられる1)。このうち後者の定義のなかに感覚過敏や感覚鈍麻が含まれており,これらの特徴を有することがASDの診断における一つの指標となっている1)。また,そのほかの神経発達症である注意欠如多動症(attention-deficit/hyperactivity disorder:ADHD)や限局性学習症(specific learning disorder:SLD)においても感覚過敏や感覚鈍麻の頻度が高いことが報告されている2,3)。

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