放射線治療―陽子線治療を含めて

はじめに

　小児がんに対する放射線治療は，成人がんとは大きく異なるところがあり，また，小児がんは稀少ということもあり，精通している放射線腫瘍医は少ないのが現状である。さらに，陽子線治療やスペーサー留置といった新たな技術も広がってきており，状況によっては自施設のみで完結するのではなく，小児専門病院など症例数の多い施設（high-volume center）に相談することも積極的にご検討いただきたい。