綜説
小児がんに対する陽子線治療
中尾 朋平
1
,
水本 斉志
,
沼尻 晴子
,
瀧澤 大地
,
田中 圭一
,
斎藤 高
,
穂坂 翔
,
鈴木 涼子
,
福島 紘子
,
福島 敬
,
櫻井 英幸
1筑波大学 放射線腫瘍科
キーワード:
身体不動化
,
陽子
,
医療事故防止
,
医療的患者移送
,
小児保健医療サービス
,
多機関医療協力システム
,
陽子線治療
,
小児癌
,
プリパレーション(心理的準備)
Keyword:
Child Health Services
,
Immobilization
,
Multi-Institutional Systems
,
Patient Transfer
,
Protons
,
Proton Therapy
pp.485-491
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017250935
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わが国においては2016年4月より、小児癌に対する陽子線療法が健康保険適用となった。小児癌は、化学療法、外科療法、放射線療法を組み合わせた集学的療法により治療されることが多いが、陽子線は毒性低減や効果増強が期待される治療法である。陽子線療法の、1)特徴、2)適応となる小児癌、3)実施上の注意点、4)安全に施行するための工夫について述べ、仙骨原発Ewing肉腫に対し陽子線療法を行った9歳女児の症例を提示した。
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