特集 小児科医が知っておきたいリウマチ・膠原病の知識と実践
各論 全身性エリテマトーデス(SLE)
小児SLEの診断
毛利 万里子
1
MOURI Mariko
1
1聖マリアンナ医科大学リウマチ・膠原病・アレルギー内科
pp.1278-1281
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002713
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はじめに
全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)は,多臓器にわたる自己免疫性疾患である。小児期発症SLE(childhood-onset SLE:cSLE)はSLE全体の15~20%を占め,発症率は年間10万人あたり0.3~0.9人である1)。cSLEは成人発症例に比べて病勢が強く,臓器障害の進行が早い傾向があるため,早期診断と適切な初期治療介入が重要である2,3)。

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