特集 小児科医が知っておきたいリウマチ・膠原病の知識と実践
総論
小児リウマチ・膠原病の鑑別診断―どんなときに疑うべきか?
梅林 宏明
1
UMEBAYASHI Hiroaki
1
1宮城県立こども病院リウマチ・感染症科
pp.1237-1240
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002704
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はじめに
小児リウマチ・膠原病(リウマチ性疾患)は,日常診療で頻繁に遭遇する疾患ではないものの,早期診断と適切な治療が生命予後や長期にわたる生活の質を大きく左右する疾患群である。初期症状が非特異的であり,感染症やそのほかの疾患と区別がつきにくいことも多く,見逃されれば永続的な臓器障害や成長障害を残す可能性もある。一般小児科医にとって,確定診断をつけることも大切であるが,経過をみながら「疑い,専門医につなぐ力」が重要である。

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