今月の主題 緊急画像トラブルシューティング―内科医のためのPearlとPitfall
循環器疾患を疑ったら
肺塞栓症:どんな時に疑う?どんな胸部CT所見なの?
石倉 健
1
1三重大学医学部附属病院救命救急センター
pp.562-565
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105107
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ポイント
★常に肺塞栓症を鑑別診断として考えること!
★心エコーで右心負荷を認めた時は造影CT施行を積極的に考える.
★造影剤投与から20~30秒前後で,3mm以下の薄いスライスで,可能であれば横隔膜から肺尖部の方向に撮影していく.
★造影剤投与から180秒前後で,腹部~膝窩までの静脈相での撮影を行うと,肺血栓塞栓症の危険因子である静脈血栓症を見つけることができる.
★致死的になりうる下肢の浮遊血栓は,下肢の浮腫をきたさないので注意する.
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