特集 いま話題の5歳児健康診査を詳しく学ぶ
各論 5歳児健診の実際 健診
SDQ(Strength and Difficulties Questionnaire;子どもの強さと困難さアンケート)について
植松 勝子
1
UEMATSU Katsuko
1
1中部学院大学看護リハビリテーション学部看護学科
pp.631-635
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002393
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はじめに
厚生労働省は,平成18(2006)年に発達障害の早期発見を目的とした,健康診査マニュアル1)を策定し,そのなかで5歳児健康診査(5歳児健診)の実施を推奨したが,母子保健法による規定がなかったことから,実施する市町村は限定されていた。この健康診査マニュアルにおいて,SDQ(Strength and Difficulties Questionnaire)が行動評価法のスクリーニングとして紹介された。その後,平成28(2016)年に発達障害者支援法が改正されたことを受け,発達障害の早期発見に関し,5歳児健診では顕在化しにくい発達障害(吃音,チック症,不器用,発達性読み書き障害)について,CLASP(Check List of obscure disAbilitieS in Preschoolers)を提示し,スクリーニングすることを謳っている2)。

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