特集 アトピー性皮膚炎―新旧治療のベストバランス
各論 新しい治療法 全身療法
アトピー性皮膚炎の新しい治療法―生物学的製剤の使い分けについて
吉原 渚
1
YOSHIHARA Nagisa
1
1順天堂大学大学院医学研究科皮膚科学・アレルギー学
pp.103-106
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002215
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はじめに
アトピー性皮膚炎は,増悪と寛解をくり返すかゆみを伴う慢性の皮膚疾患である。多くの患者は適切な外用治療により症状を改善させることができるが,一部の患者においては症状コントロールが困難であったり,再燃をくり返したりする。2018年にアトピー性皮膚炎に対してdupilumabの投与が承認された後,全身治療の選択肢が多くなり,アトピー性皮膚炎の治療は新しい時代に入った。医師側には,多種ある薬剤の特性をよく理解し,適切に患者に投与する責務がある。
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