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アトピー性皮膚炎の最新の生物学的治療薬
向井 秀樹
1
1東邦大学医学部
pp.908-909
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002166
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ADの病態に強く関与しているサイトカインは,IL-4,IL-5,IL-9,IL-13,IL-31などのTh2型サイトカインである.この中で,IL-4/IL-13はフィラグリン発現を抑制し,抗菌ペプチド産生量を抑制する.これにより皮膚バリア機能は低下し,アレルゲンの経皮的侵入が容易になる.IL-4はIgEを誘導し肥満細胞や好塩基球に作用してヒスタミンなどの炎症性サイトカインや炎症メディエーターを分泌してアレルギー炎症や痒みを惹起する.
(「アトピー性皮膚炎(AD)の実態」より)
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