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増刊号特集 最近のトピックス2019 Clinical Dermatology 2019
1.最近話題の皮膚疾患
アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤による治療
Novel therapeutics for atopic dermatitis:biologics
井川 健
1
Ken IGAWA
1
1獨協医科大学医学部皮膚科学講座
1Department of Dermatology, Dokkyo Medical University, School of Medicine, Tochigi, Japan
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
治療
,
生物学的製剤
,
IL-4
,
Th2
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
治療
,
生物学的製剤
,
IL-4
,
Th2
pp.32-36
発行日 2019年4月10日
Published Date 2019/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205698
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summary
近年,いろいろな疾患の病態形成メカニズムが,これまでに比べて,より詳細に解明されてきており,それはアトピー性皮膚炎においてもそうである.治療薬物の開発も,解明されてきたメカニズムを基盤として,より疾患特異的な経路を念頭においたものとなっており,今後もその傾向は進んでいくのであろう.アトピー性皮膚炎の薬物治療は,長年,ステロイド外用薬を中心とする外用療法が主体となってきた.このこと自体はこれからもそのままであろうと思われるが,本邦においても,アトピー性皮膚炎治療薬における初の生物学的製剤である,デュピルマブが登場することとなった.おそらく,デュピルマブを皮切りとして,これから複数の新規治療薬が登場してくるだろうと思われる.本稿においては,そのデュピルマブに焦点を当てて,Th2型免疫反応亢進を是正することによるアトピー性皮膚炎の治療について述べることとする.
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