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特集 小児臨床検査2024
Ⅺ.自己抗体検査
1.リウマチ性疾患に関連する自己抗体 3)SLEと抗dsDNA抗体,抗Sm抗体,抗リボゾームP抗体,抗NR2抗体
Systemic lupus erythematosus(SLE)and anti-dsDNA antibody, anti-Sm antibody, anti-libosome antibody, anti-NR2 antibody
森 雅亮
1
Masaaki Mori
1
1東京科学大学新産業創生研究院医療工学研究所・生涯免疫医療実装講座
キーワード:
全身性エリテマトーデス
,
分類基準
,
抗dsDNA抗体
,
抗Sm抗体
,
抗リボゾームP抗体
,
抗NR2抗体
Keyword:
全身性エリテマトーデス
,
分類基準
,
抗dsDNA抗体
,
抗Sm抗体
,
抗リボゾームP抗体
,
抗NR2抗体
pp.354-357
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001956
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はじめに
全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)は,若年女性に好発し,皮膚,関節,腎,神経系など多臓器に障害がおよぶ代表的な自己免疫疾患である。SLEでは多彩な自己抗体が出現することが知られており,それらの抗体の測定は本疾患の診断や臨床経過の予測に有用である。実臨床の現場で,これらの自己抗体はSLEの分類基準(表1)1~3)にも採用されているが,各自己抗体ごとに検査の意義が異なり,抗核抗体はスクリーニングに用いられる一方で,抗double stranded DNA(dsDNA)抗体や抗Sm抗体などは確定診断の一つとして使用されている。SLEの診断は臨床症状が認められることが前提となるため,その症状に応じて,それぞれの検査特性を理解した上で必要な検査を行うことが重要である。
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