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特集 小児臨床検査2024
Ⅶ.血液生化学検査
2.蛋白,膠質反応および関連物質 1)総蛋白,アルブミン,グロブリン,A/G比,蛋白分画
Total protein, albumin, globulin, A/G ratio, serum protein electrophoresis
東 良紘
1
Yoshihiro Azuma
1
1山口大学大学院医学系研究科医学専攻小児科学講座
キーワード:
総蛋白
,
アルブミン
,
免疫グロブリン
,
蛋白分画
Keyword:
総蛋白
,
アルブミン
,
免疫グロブリン
,
蛋白分画
pp.171-175
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001909
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1 検査の意義と適応
血清および血漿中には100種類以上の蛋白質が含まれている。これらの主な構成成分はアルブミン(Alb:血清総蛋白の約50~70%)とグロブリン(血清総蛋白の約20%)である。一般に血中総蛋白の測定を実施する場合,血清を検体としていることが多く,この場合フィブリノゲンなどの凝固因子は含まれない。総蛋白はAlbおよびグロブリンの増減や特殊な蛋白質の増加に加え,水分の増減に伴い変化する。総蛋白はこのような成分の増減から患者の全身状態の把握に重要な意味を持ち,日常初期診療における基本検査である。
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