今月の主題 血栓症
技術解説
血栓準備状態の検査法
1・可溶性フィブリンモノマー複合体
緇荘 和子
1
,
藤巻 道男
1
Kazuko KUROSOH
1
,
Michio FUJIMAKI
1
1東京医科大学臨床病理学教室
pp.7-13
発行日 1984年1月15日
Published Date 1984/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912090
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血液中にトロンビンが生じると,トロンビンによってフィブリノゲンからフィブリンモノマー(fibrinmonomer)が形成される.このフィブリンモノマーは,FDPあるいはCIgと会合し,可溶性フィブリンモノマー複合体(SFMC)を形成する.
したがって,SFMCの検出は,血液中に微量のトロンビンが形成されたことが推測されるものであり,臨床的には凝固亢進状態,血栓症および汎発性血管内血液凝固症(DIC)の凝血学的スクリーニングテストとして用いられている.
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