睡眠障害診療のあり方 内科医と睡眠専門医との連携を目指して
中枢性過眠症
本多 真
1
1東京都医学総合研究所 精神行動医学研究分野
キーワード:
Methylphenidate
,
ナルコレプシー
,
医師
,
記録
,
睡眠
,
睡眠過剰
,
中枢神経系興奮剤
,
診療ガイドライン
,
睡眠ポリグラフィー
,
登録
,
特発性睡眠過剰症
Keyword:
Central Nervous System Stimulants
,
Disorders of Excessive Somnolence
,
Methylphenidate
,
Narcolepsy
,
Physicians
,
Sleep
,
Records as Topic
,
Registries
,
Polysomnography
,
Practice Guidelines as Topic
,
Hypersomnolence, Idiopathic
pp.259-263
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013091491
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日中の過剰な眠気が3ヵ月以上継続し日常生活に支障をきたすものを過眠症と呼ぶ.寝不足や夜間睡眠障害に伴う代償性の眠気ではなく,睡眠覚醒中枢自体の機能不全が原因とされるものを中枢性過眠症という.基本は除外診断であるが,ナルコレプシー典型例は居眠りの反復と情動脱力発作,特発性過眠症典型例は睡眠時間延長と覚醒困難という特異的な症状から積極的な診断が可能である.反復性過眠症は経過の特異性から診断できる.ナルコレプシーには若年性肥満や脂質代謝異常,2型糖尿病の合併が多く,これらの疾患に眠気を伴う場合,中枢性過眠症を鑑別に含めることが望ましい.
©Nankodo Co., Ltd., 2013