症例
腹膜刺激症状を伴う腹痛を呈した腸骨骨髄炎の10歳男児
富岡 翠
1
,
玉貫 啓太
1
,
小野 真
1
,
畠井 芳穂
1
,
神山 潤
1
TOMIOKA Moegi
1
,
TAMANUKI Keita
1
,
ONO Makoto
1
,
HATAI YOSHIHO
1
,
KOYAMA JUN
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター小児科
pp.727-731
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001649
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はじめに
小児において骨髄炎は年間10万人に2~9人が発症するとされる比較的まれな疾患である。なかでも骨盤部骨髄炎はそのうち5~9%1)とされ,報告が少ない。小児の骨盤部骨髄炎では罹患部から離れた部位に非特異的症状を呈することがあり,診断に難渋し適切な治療が遅れた症例や2~4),約8~30%の症例で観血的処置が必要となったとの報告もある1,5)。
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