症例
凍瘡を契機に大腿内転筋炎・脛骨骨髄炎を発症した11歳男児例
稗田 芙蓉太
1
,
鈴木 このみ
1
,
鈴村 水鳥
1
,
関屋 由子
1
,
渡邉 修大
1
1名鉄病院小児科
キーワード:
凍瘡
,
化膿性筋炎
,
急性骨髄炎
,
黄色ブドウ球菌
Keyword:
凍瘡
,
化膿性筋炎
,
急性骨髄炎
,
黄色ブドウ球菌
pp.531-535
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002577
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現病歴:某年1月(入院1か月前)に両足指に凍瘡が生じ,次第に悪化した.びらん潰瘍を形成し,靴下には血がにじむようになった.近医皮膚科に通院し,トコフェロール・ビタミンA油軟膏の塗布を行い患部は改善を認めていた.入院4日前,野球競技中に左足関節痛を自覚し,近医整形外科を受診.歩行は可能であり,X線検査で異常を認めず,経過観察となった.入院3日前に39℃台の発熱,同時に右大腿内側の痛みが出現した.左足関節痛は改善したものの,発熱が継続し,右大腿内側の痛みが悪化.入院当日に起立歩行困難となり,当院小児科へ紹介受診した.
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