Japanese
English
特集 腹痛を見直す
腹痛と随伴症状―黄疸を伴う腹痛
Abdominal pain with jaundice
高鍬 博
1
Hiroshi Takakuwa
1
1天理よろず相談所病院消化器内科
pp.462-463
発行日 1991年8月15日
Published Date 1991/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900141
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ポイント
・内科的黄疸か,外科的黄疸かの鑑別が重要.
直ちに減黄を行わなければならない肝外胆管閉塞などの外科的黄疸を見逃さない.
・腹部超音波検査は簡便に行え,鑑別診断に有効である.肝内胆管や総胆管の拡張,胆嚢の腫大などを認めたら,外科的黄疸を疑う.
・腹部超音波所見を絶対視してはならない.
外科的黄疸でも,胆管拡張が認められないことがある.病歴の十分な検討が必要である.
・AOSC (→1)を見逃さない.
炎症所見のある外科的黄疸は,AOSCから敗血症となり致命的となることがある.直ちに十二指腸鏡を施行し,EBD (→2)またはPTBD (→3)などの減黄処置を取る.
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