演習・小児外来
〔Case10〕下肢の発疹と腹痛を訴える8歳男児
関根 孝司
1
,
林 泰佑
2
1東京大学医学部附属病院小児科
2焼津市立病院小児科
pp.1945-1949
発行日 2004年11月10日
Published Date 2004/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101181
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症 例:8歳男児.
主 訴:発疹,腹痛.
家族歴・既往歴:特記すべきことなし.
現病歴:9月半ばに発熱があり,近医で扁桃炎といわれた.9月29日に下肢に発疹が出現.10月7日に腹痛が出現し,救急外来を受診した.
現 症:意識清明,体温37℃,心拍数92回/分.口腔内:扁桃の軽度腫大あり.咽頭,扁桃の発赤なし.腹部:平坦,軟.腸雑音正常.臍周囲部に自発痛,圧痛がある.肝臓,脾臓は触知せず.腫瘤を触知せず.リンパ節:病的リンパ節を触知せず.皮膚:下肢を中心に径数mmのやや盛り上がった紫斑が散在(図1).関節:自発痛なし.腫脹なし.
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