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特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅲ.疾患別
H.内分泌・代謝疾患
中枢性尿崩症
Diabetes insipidus
伊藤 純子
1
Junko Ito
1
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院小児科
キーワード:
中枢性尿崩症
,
抗利尿ホルモン
,
多尿
Keyword:
中枢性尿崩症
,
抗利尿ホルモン
,
多尿
pp.714-718
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001324
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1 疾患概念
中枢性尿崩症は,脳下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンであるアルギニン・バゾプレッシン(arginine vasopressin:AVP)の分泌不足により多尿をきたす病態である1, 2)。AVPの産生・輸送・分泌がなんらかの原因で低下すると,腎尿細管における尿の濃縮が行われず,低張尿が多量に出る状態となる。原因となる疾患には表 2)のようなものが挙げられる2)。先天性のものはまれで,中枢性尿崩症の大部分は後天的なものである。
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