Japanese
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特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅱ.薬剤別
脳圧降下薬
Drugs for intracranial hypertension
賀来 典之
1
Noriyuki Kaku
1
1九州大学病院救命救急センター
キーワード:
頭蓋内圧亢進
,
浸透圧利尿薬
,
反跳現象
,
高張食塩水
Keyword:
頭蓋内圧亢進
,
浸透圧利尿薬
,
反跳現象
,
高張食塩水
pp.166-168
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001204
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どのような薬か
頭蓋内圧(intracranial pressure:ICP)(脳圧)を規定する要素は,頭蓋骨,脳,脳脊髄液,脳血管内の血液の4つである(表1)。ICPは,一般に外科的に挿入したカテーテルやセンサーで測定され,その正常値は,成人10mmHg未満,小児3~7mmHg,乳児6mmHgとされている。ICPが20mmHgをこえるとICP亢進と判断する。ICP亢進の外科的な治療としては,ICP亢進の直接的な原因となっている占拠性病変(血腫や腫瘍など)の除去や,脳脊髄液のドレナージ,頭蓋骨の一部を取り除く開頭減圧などがある。
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