他科のトピックス
脳圧降下剤と人工血液を用いた脳梗塞の治療
鈴木 二郎
1
,
吉本 高志
1
Jiro SUZUKI
1
,
Takashi YOSHIMOTO
1
1東北大学医学部付属脳疾患研究施設・脳神経外科
pp.1660-1661
発行日 1981年9月10日
Published Date 1981/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217343
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筆者らは,種々の脳梗塞の実験モデルを開拓し研究し,その結果,脳圧下降剤であるマンニトールには脳梗塞発現に対する抑制作用があることを発見し,実験的,臨床的な面より報告してきた.その後,人工血液として開発されたperfluorochemicals(FC)の酸素運搬能と微細粒子に注目し,実験動物の脳梗塞の治療に用いたところ,マンニトールとFCの併用投与は,おのおのの単独投与に比し,脳梗塞の発現を明らかに抑制することが判明した1).
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