特集 外来で出会うアレルギー疾患—Total Allergist入門
アレルギー疾患診療において必要な知識
アレルギー疾患における漢方薬治療
巽 浩一郎
1
1千葉大学大学院医学研究院呼吸器内科学
キーワード:
漢方薬
,
アレルギー性鼻炎
,
花粉症
,
アレルギー性喘息
,
アトピー性皮膚炎
Keyword:
漢方薬
,
アレルギー性鼻炎
,
花粉症
,
アレルギー性喘息
,
アトピー性皮膚炎
pp.269-272
発行日 2021年2月10日
Published Date 2021/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227428
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Point
◎アレルギー疾患は急性期・遷延期・慢性期で,その背景となる病態生理学的機序が異なるため,まず病期を認識すべきである.
◎漢方薬を使用する際,構成生薬から薬効を考慮すると応用範囲が広がる.
◎アレルギー性炎症による上気道の急性期病態抑制に,小青竜湯(しょうせいりゅうとう)の効果が期待できる.
◎遷延期・慢性期病態に対しては,柴朴湯(さいぼくとう)による抗炎症効果が考慮される.
◎アトピー性皮膚炎には,乾燥タイプは温清飲(うんせいいん),湿潤タイプは消風散(しょうふうさん)の適用を,西洋医学的治療と並行して考慮する.
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