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特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅰ.総論
新生児への薬物投与
Drug therapy for neonate
日下 隆
1
Takashi Kusaka
1
1香川大学医学部小児科学講座
キーワード:
新生児
,
薬物動態
Keyword:
新生児
,
薬物動態
pp.58-62
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001182
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1 はじめに
新生児の薬物療法は,ヒトの一生を決める重要性をもちながら,対象とした治療薬の大多数が適応外で使用されており,安全性・有効性に関する十分なデータが不足している。新生児は,成人と比較し大きく異なり,胎外生活に適応するために薬物の吸収・分布・代謝・排泄等の体内動態が生後経時的に変化する。また,在胎22週以上の早産児も含まれ,治療薬を安全かつ効果的に使用するためには,これらの相違やその発達的変化を十分に考慮することが重要である。本稿では,これら新生児の薬物の吸収・分布・代謝・排泄における発達生理的学的特徴について説明し,診療上において注意が必要な薬剤例を示す1~5)。
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