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特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅰ.総論
薬剤代謝・排泄能の異常があるときの薬剤投与の注意点
How to subscribe the drugs in patients with drug metabolism and excretory disorders
荒木 潤一郎
1
,
田中 征治
1
Junichiro Araki
1
,
Seiji Tanaka
1
1久留米大学病院小児科
キーワード:
薬剤代謝
,
腎機能障害
,
肝機能障害
,
心不全
,
薬剤投与方法
Keyword:
薬剤代謝
,
腎機能障害
,
肝機能障害
,
心不全
,
薬剤投与方法
pp.51-57
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001181
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1 はじめに
薬剤代謝の主座は肝臓であり排泄は腎臓である。それらは,年齢,遺伝,病態,併用薬剤などさまざまな要因から影響を受けている。「Children are not miniature adults(小児は成人の縮小図ではない)」といわれるように,子ども,とくに新生児や乳児期と成人期では同一薬剤であっても代謝経路が異なるものもあり,画一的に体重で小児の投与量が成人量に比例すると考えることは危険である。さらに代謝や排泄異常を認めた際は,より注意が必要であり,その原因と使用薬剤の特性にあった投与方法や投与量の調節が必要となる。
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