特集 小児科医ができるアドボカシー活動~こどものこえを社会のこえにするために小児科医ができること~
総論
小児科医にとってのアドボカシー活動
五十嵐 隆
1
IGARASHI Takashi
1
1国立成育医療研究センター
pp.1545-1549
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001132
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はじめに
子どもと保護者,妊産婦を取り巻く環境や経済状況の変化などにより,わが国の小児保健・成育医療にさまざまな課題が生じている。それらは,人類が農業活動や産業革命を通じて地球環境や生態系の変化をもたらした人新世(anthropocene)の時代が生み出した課題と無関係ではない1)。そして,過去3年間以上にわたった新型コロナウイルス感染症の流行がそれらの課題の一部をさらに浮き彫りにした。このような状況のなかで,わが国の小児科医になぜアドボカシー活動が求められているのかについて省察する。
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