特集 腎・泌尿器疾患―血尿から移植まで
ガイドラインの解説
ネフローゼ症候群―診断・治療・管理
濱田 陸
1
,
郭 義胤
2
,
丸山 彰一
3
,
石倉 健司
4
HAMADA Riku
1
,
KAKU Yoshitsugu
2
,
MARUYAMA Shoichi
3
,
ISHIKURA Kenji
4
1東京都立小児総合医療センター腎臓・リウマチ膠原病科
2福岡市立こども病院腎疾患科
3名古屋大学大学院医学研究科腎臓内科
4北里大学医学部小児科学
pp.1097-1106
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000999
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はじめに
ネフローゼ症候群は,糸球体毛細血管障害による高度蛋白尿とそれに伴う低アルブミン血症の結果,全身性浮腫をきたす疾患の総称である。小児では,特発性ネフローゼ症候群(一次性ネフローゼ症候群)が約90%を占め,小児慢性腎疾患のなかでもっとも頻度が高く1)(1年間に小児10万人に6.5人発症,欧米の3~4倍の頻度),かつ重篤で長期にわたる診療が必要な疾患である。
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