臨時増刊特集 診断基準とその使い方
VIII.腎・尿路疾患
ネフローゼ症候群
三條 貞三
1
1東京逓信病院循環器科
pp.2073-2075
発行日 1977年12月5日
Published Date 1977/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207601
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概念
ネフローゼ症候群とは,その原因疾患によって多少の差はあるが,一般に多量の蛋白尿,低蛋白血症,高脂質血症および浮腫などの症状を伴うもので,その主因は糸球体基底膜の透過性亢進による多量の体蛋白喪失である.わが国では1973年厚生省特定疾患ネフローゼ症候群調査研究班によって成人ならびに小児の診断基準について,表1のごとく設定されている.
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