症例
ダニ舌下免疫療法開始直後から小麦アレルギーが改善した2症例
米田 真紀子
1,2
,
青谷 裕文
2
,
中川 雅生
1
,
野々村 和男
3
YONETA Makiko
1,2
,
AOTANI Hirofumi
2
,
NAKAGAWA Masao
1
,
NONOMURA Kazuo
3
1京都きづ川病院小児科
2きづ川クリニック
3済生会守山市民病院
pp.879-884
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000927
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はじめに
近年,舌下免疫療法(sublingual immunotherapy:SLIT)の小児適応の拡大により,比較的年少時から,アレルギー性鼻炎の症状悪化によりスギやダニの舌下免疫療法を導入する小児が増えている。アレルギーマーチといわれるように,アレルギー疾患は一連の連続病態として捉えることができ,アトピー性皮膚炎や食物アレルギー,さらにはアレルギー性鼻炎,喘息など,複数のアレルギー疾患が併存する症例も多い。通常はそれぞれの病態に個別に介入するが,アレルギーの悪化サイクルを止めることで,新たなアレルギー発症の予防や,既存のアレルギー疾患の改善につながる可能性もある1~3)。
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