トピックス
ダニ舌下免疫療法におけるアドヒアランス向上への取り組み
亀澤 泉
1
,
立元 千帆
2
1医療法人元洋会あおぞら小児科看護師
2同医師
キーワード:
ダニ舌下免疫療法
,
服薬アドヒアランス
,
長期内服
,
患者指導
,
コメディカル
Keyword:
ダニ舌下免疫療法
,
服薬アドヒアランス
,
長期内服
,
患者指導
,
コメディカル
pp.179-183
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002485
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
【背景】舌下免疫療法の治療継続には,患児をはじめ保護者に対して服薬のアドヒアランスを高めることが必須となる.当院での治療開始当初は,約半数で内服が中断されていた.【目的】看護師全員で勉強会を行い,舌下免疫療法の指導内容を統一したことが,患児の治療継続に有用であったか後方視的に検討を行った.【対象と方法】当院でダニ舌下免疫療法を開始した患児,総数161名[服薬指導変更前(変更前)29名,服薬指導変更後(変更後)132名]を対象とした.1年間以上治療を継続出来た患児数が,変更前後で変化したかを検討した.なお,統計解析にはχ2検定を用いた.【結果】変更前に治療を内服継続できた患児は14名(48%).変更後に内服継続できた患児は99名(75%)であった.変更前に比較し変更後のほうがアドヒアランスが高かった(p=0.0054).【考察】ダニ舌下免疫療法は,アドヒアランスを高めることが治療継続に大切である.医師の診療内だけでは服薬指導は難しくコメディカルによる指導が有効であると考えられた.
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.