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特集① 走り出した舌下免疫療法—現況と展望
ダニへの舌下免疫療法の動向と注意点
Current status and points of clinical importance of sublingual immunotherapy for mite allergic rhinitis
岡本 美孝
1
Yoshitaka Okamoto
1
1千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学
pp.112-117
発行日 2016年2月20日
Published Date 2016/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200825
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POINT
●短期間に自然改善が得られにくいアレルギー性鼻炎では,アレルゲン免疫療法が唯一自然経過を改善する治療として期待されている。
●全身的で重篤な副作用が少なく自宅での投与が可能な舌下免疫療法の抗原エキスが市販されるようになった。
●アレルギー性鼻炎の正確な診断,原因検索後に,患者にメリット,デメリットの十分な説明をし,インフォームド・コンセントを得て開始する必要がある。
●多くは治療の必要がないものの副作用の局所における発現頻度は高く,全身的な副作用も皆無ではなく,自宅で行う治療のため医師のみでなく患者にも副作用についての十分な説明が必要である。
●今後12歳未満の小児への適応拡大が望まれる。
●医師は一定の学会主催の講習会,あるいは学会が監修したe-learningを受講後,各製品について企業のe-learningを受講して舌下錠の処方権を得ることができる。
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