今月の主題 中枢神経系の感染症
髄膜炎と脳炎
グラム陰性桿菌による化膿性髄膜炎
斎藤 玲
1
Akira Saito
1
1北海道大学医療技術短期大学部
pp.226-227
発行日 1984年2月10日
Published Date 1984/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218890
- 有料閲覧
- 文献概要
化膿性髄膜炎の起炎菌はきわめて多彩であるが,主要起炎菌として,インフルエンザ菌,肺炎球菌,髄膜炎菌があげられている.わが国では髄膜炎菌の頻度は少ない.しかし,患者の年齢や基礎にもつ病態などにより,起炎菌の種類が大きく変わることも特徴的である.グラム陰性桿菌は,インフルエンザ菌,腸内細菌属,緑膿菌など,それぞれの菌種により差異がみられる.これらの菌種の起炎菌としての出現頻度を年齢,病態別にみて,その症状と診断,起炎菌別の化学療法などについて述べる.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.