特集 分子標的薬を極める
各論
腎疾患 難治性ネフローゼ症候群
飯島 一誠
1
,
佐古 まゆみ
2
,
野津 寛大
3
IIJIMA Kazumoto
1
,
SAKO Mayumi
2
,
NOZU Kandai
3
1兵庫県立こども病院
2国立成育医療研究センター臨床研究センター研究推進部門
3神戸大学大学院医学研究科内科系講座小児科学分野
pp.271-277
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000773
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はじめに
筆者らが実施した医師主導治験の結果をもとに,小児難治性頻回再発型(frequently-relapsing nephrotic syndrome:FRNS)/ステロイド依存性ネフローゼ症候群(steroid-dependent nephrotic syndrome:SDNS)に対するリツキシマブ(抗CD20モノクローナル抗体)治療が,2014年8月29日に薬事承認され,同日より保険診療が可能となった。本稿では,筆者らが実施した小児難治性FRNS/SDNSに対するリツキシマブ医師主導治験の結果とともに,リツキシマブ治療の問題点や今後の展開についても概説する。
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