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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅷ.境界領域疾患
3.先天鼻涙管閉塞
Congenital nasolacrimal duct obstruction
田中 寛
1
TANAKA Hiroshi
1
1京都府立医科大学眼科学教室
pp.1023-1026
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000694
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1 基本病因,発症機序
先天性鼻涙管閉塞(congenital nasolacrimal duct obstruction:CNLDO)は小児に多くみられる疾患であり,涙道の排水システムの障害をひき起こし,臨床的には流涙症や眼脂などの症状を呈する疾患である。幼少期の約6~20%にみられると報告されており1, 2),乳児における涙道疾患としてもっとも頻度が高い疾患である。
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