特集 小児がん診療の新展開
各論 小児がん治療の新展開
神経芽腫
渡邉 健太郎
1
Kentaro Watanabe
1
1東京大学大学院医学系研究科生殖・発達・加齢医学
pp.1422-1425
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002755
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はじめに
神経芽腫は小児の悪性腫瘍のなかで白血病,脳腫瘍についで多い1)。乳児の限局例の多くが予後良好例であり,一部に自然退縮や分化により治療を要さない例も存在する。一方で,典型的には1歳半以降で発症し遠隔転移を伴ういわゆる高リスク例においては,濃厚な治療にもかかわらず治療成績は十分でない。
本稿では,それぞれのリスクにおける診療と,それらにおける近年のトレンドにつき概説する。

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