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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅴ.骨・運動器疾患
18.血友病性関節症
Hemophilic arthropathy
竹谷 英之
1
TAKEDANI Hideyuki
1
1東京大学医科学研究所附属病院関節外科
pp.671-676
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000630
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1 基本病因・発生機序
血友病において特徴的な出血症状は,頭蓋内出血,血尿,消化管出血などの臓器内出血など多岐にわたる。そのなかで筋・骨・運動器系に障害を及ぼす可能性が高いものとして関節内出血や筋肉内出血がある。関節内出血とその反復によって血友病患者に生じた関節症を血友病性関節症(hemophilic arthropathy)と称する。しかしここでは関節内出血から滑膜炎,そして血友病性関節症にいたる一連の経過を血友病性関節症とする。
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