症例
胸水を用いたLAMP法で診断した重症マイコプラズマ肺炎
平田 惟子
1
,
中西 祐斗
1
,
三上 真充
1
,
秦 大資
1
HIRATA Yuiko
1
,
NAKANISHI Yuto
1
,
MIKAMI Masamitsu
1
,
HATA Daisuke
1
1田附興風会医学研究所北野病院小児科
pp.1037-1043
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000253
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はじめに
マイコプラズマ・ニューモニエ(以下,Mp)肺炎は,学童期における市中肺炎としてもっとも頻度が高く,抗菌薬治療が第一選択であるが,なかには重症化し高サイトカイン血症をきたす症例も経験される。Mp肺炎よる高サイトカイン血症ではステロイドが奏効するが,そのような症例では臨床像が多彩で他疾患との鑑別を要することが多く,治療開始にあたっては診断を確定することが重要である。
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