今月の主題 呼吸器と免疫・アレルギー
免疫からみた呼吸器感染症
マイコプラズマ肺炎
須山 尚史
1
1長崎大学医学部・第2内科
pp.1132-1134
発行日 1986年7月10日
Published Date 1986/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220430
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
マイコプラズマ肺炎とはMycoplasma Pneu-moniae(以下M.Pn.と略す)による感染症で,小児や若年成人を中心に,急性呼吸器感染症の中で大きな比重を占める疾病である.
免疫の立場から本症をみると,その発症機序が話題の中心となる.本症が一般に良好な臨床経過をたどることから,ヒトの感染における知見よりも,ハムスターやモルモットを用いた動物実験系,あるいはボランティアによるヒトでの感染実験が,その機序の解明に役立ってきた.未だ解明されていない部分も多いが,M.pn.の直接作用および間接作用に分けてこれをみるのがよい.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.