症例
顆粒球除去療法を含む集学的治療で寛解を得た小児重症潰瘍性大腸炎の1例
戸川 文子
1
,
澤田 真理子
1
,
南 征樹
1
,
荻野 佳代
1
,
橘髙 祐子
2
,
小野川 靖二
3
,
松枝 和宏
4
,
上田 恭典
5
,
脇 研自
1
,
新垣 義夫
1
TOGAWA Ayako
1
,
SAWADA Mariko
1
,
MINAMI Masaki
1
,
OGINO Kayo
1
,
KITTAKA Yuko
2
,
ONOGAWA Seiji
3
,
MATSUEDA Kazuhiro
4
,
UEDA Yasunori
5
,
WAKI Kenji
1
,
ARAKAKI Yoshio
1
1倉敷中央病院小児科
2尾道総合病院小児科
3尾道総合病院消化器内科
4倉敷中央病院消化器内科
5倉敷中央病院血液内科
pp.829-835
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000179
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis:UC)は主として粘膜を侵し,びらんや潰瘍を形成する大腸の原因不明のびまん性非特異性炎症である。小児例は,成人例と比較して病変の広範囲化,重症化を特徴とする。小児および青年における重症UCは全体の約5%を占め1),血便・腹痛の症状に加えて,発熱・頻脈・貧血・低アルブミン血症といった全身徴候も呈し,全身管理を含む治療を要する。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.