特集 周産期診療コツと落とし穴
Ⅱ.新生児編
(5)入院中〔呼吸〕
133.新生児の気胸は典型的X線像を呈しないことを忘れるな
増本 健一
1
Kenichi Masumoto
1
1東邦大学医学部新生児学講座
キーワード:
エアリーク
,
内側気胸
,
前方気胸
,
緊張性気胸
Keyword:
エアリーク
,
内側気胸
,
前方気胸
,
緊張性気胸
pp.433-435
発行日 2026年10月10日
Published Date 2026/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002949
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はじめに
気胸は新生児期,特に早産児や低出生体重児において比較的発症頻度の高いエアリーク症候群の1つであり,重症化すると短時間で循環・呼吸状態を悪化させうる重大な合併症である1)。呼吸窮迫症候群に対するサーファクタント療法や呼吸管理法の進歩により発生頻度は低下してきたが,ひとたび発症すれば,診断と対応の遅れが予後に直結する1,2)。一方で,新生児期の気胸は,新生児期以外でみられるような典型的な胸部X線像を呈しないことが多く,その特徴を十分に理解していないと診断が遅れる可能性がある3)。新生児気胸に特徴的な胸部X線所見を理解するには,その発症機序と新生児肺の生理学的特性を踏まえて考える必要がある。

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