特集 周産期診療コツと落とし穴
Ⅰ.母体・胎児編
(6)妊娠中・後期〔産科合併症〕
47.乏尿時の硫酸マグネシウム投与に注意せよ
前田 隆嗣
1
,
上塘 正人
1
Takatsugu Maeda
1
,
Masato Kamitomo
1
1鹿児島市立病院産婦人科
キーワード:
マグネシウム中毒
,
尿量
,
腱反射
,
血清クレアチニン値
Keyword:
マグネシウム中毒
,
尿量
,
腱反射
,
血清クレアチニン値
pp.160-162
発行日 2026年10月10日
Published Date 2026/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002862
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はじめに
マグネシウムは多くの主要臓器の機能に必要であり,人体に約25 g存在し,その大部分は骨に約50%と軟部組織に47%が分布する。300種以上の酵素反応に関与するほか,キナーゼ反応におけるアデノシン三リン酸(ATP)への結合など,興奮性膜の透過性や神経筋伝達に重要な役割を担う1)。産科では妊婦・褥婦に対する硫酸マグネシウム(MgSO4)は,妊娠高血圧症候群の子癇予防・治療,早産予防のための子宮収縮抑制,さらに早産が予測される妊婦に対し,児の脳保護目的で広く使用されている。

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