特集 周産期診療コツと落とし穴
Ⅰ.母体・胎児編
(5)妊娠中・後期〔合併症妊娠〕
36.妊婦の発熱を軽くみるな―重篤感染症の早期発見とチーム対応の重要性
金子 政時
1
,
谷口 光代
1
Masatoki Kaneko
1
,
Mitsuyo Taniguchi
1
1宮崎大学大学院看護学研究科
キーワード:
妊婦発熱
,
感染症
,
チーム医療
Keyword:
妊婦発熱
,
感染症
,
チーム医療
pp.119-121
発行日 2026年10月10日
Published Date 2026/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002851
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はじめに
妊婦における発熱は,感冒などの軽症疾患にとどまらず,腎盂腎炎やリステリア感染症,劇症型A群溶血性レンサ球菌(group A Streptococcus:GAS)感染症など,母体・胎児に重大な影響を及ぼす疾患の初期症状である可能性がある。妊娠による免疫や生理的変化が感染リスクを高め,臨床症状を非典型化させるため,初期評価が遅れることが少なくない1)。本稿では,妊婦の発熱をみた際に考慮すべき鑑別疾患,重篤感染症の特徴,そしてチームで行う初期対応の要点を整理し,「妊婦の発熱を軽くみない」診療姿勢の重要性を提起する。

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