特集 合併症妊娠の包括的周産期ケア2026
各論
先天性感染症(新生児)
森岡 一朗
1
MORIOKA Ichiro
1
1日本大学医学部小児科学系小児科学分野
pp.766-769
発行日 2026年7月10日
Published Date 2026/7/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002768
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はじめに
先天性感染症は,妊娠中に母体が病原体へ感染し,経胎盤的に胎児へ感染することにより成立する疾患群である。胎児期は免疫機能が未成熟であり,さらに中枢神経系,感覚器,循環器など重要臓器が形成される時期であるため,感染による細胞障害や炎症が臓器形成異常や神経発達へ直結する。したがって,先天性感染症は単なる妊娠中の感染による出生後の症状だけではなく,神経学的予後や生活の質に長期的な影響を及ぼしうる疾患群として理解する必要がある。

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